講座・教員
研究紹介
Research

MITSUYUKI SAITO

助教:齋藤 充行

研究テーマ

AI(人工知能)とモデルベース設計を組み合わせた新しい自動車制御技術

予測車両走行モデルのリアルタイムモデリング

予測車両走行モデルのリアルタイムモデリング

時々刻々と変化する路面の変化や環境(天候)の変化などの影響による未来時刻での目標軌道からのズレを修正することができる車両走行モデリング方法を研究しています。これにより、はじめて走行するような道路でも事前学習することなく自動運転が可能となります。

衝突被害軽減のためのアクティブ傾斜制御シート

衝突被害軽減のためのアクティブ傾斜制御シート

未来の自動運転では、運転車は運転から解放されるため、シートは進行方向を向く必要がなく、様々な方向にシートが向けられていると考えられます。このような自動運転車両に対する衝突事故を想定すると、これまでに提案されているシートベルトやエアバッグだけでは、十分な安全性を確保することは難しいと考えられます。本研究では、新しい安全技術のアプローチとして、衝突を予測し、シート全体を傾斜させることで、搭乗者への衝突加速度を相殺する、衝突被害軽減シートの開発をおこなっています。

電動セニアカー(高齢者向けの電動カート)の自動運転化および運転支援システム(転倒防止システム)の開発

電動セニアカー(高齢者向けの電動カート)の自動運転化および運転支援システム(転倒防止システム)の開発

近年、高齢者用のパーソナルモビリティとして電動セニアカーが注目されています。電動セニアカーは、免許を必要とせず、歩行者と同じ歩道を走行することができます。しかし、歩道は自動車が走行する一般道とは違い、街路樹が植えられるなどして、木の根っこが隆起していたり、大きな段差もあるなどして、必ずしも4輪が接地していない場合もあります。このような場合、筋力の弱った高齢者は転倒のリスクが高まる可能性があります。そこで本研究では、タイヤの接地性が低下した場合、転倒のリスクを回避するように運転をサポートする電動セニアカーの運転支援システムの構築をおこなっています。

農業支援ロボットカー/自動運転軽トラの開発〔車体横すべり角を考慮した自動運転〕

農業支援ロボットカー/自動運転軽トラの開発〔車体横すべり角を考慮した自動運転〕

法面における摘果作業をの負担低減に寄与するロボットカーの開発をおこなっています。また舗装の荒れた中山間地域の道路を収穫した稲や野菜、果物を傷つけたり、落としたりすることなく、安全に自動走行する軽トラックの研究をしています。